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0/zero
大きく緩やかな曲線、シンプルで大胆なフォルムの「0(ゼロ)」シルーズ
さまざまなデザインのフォントの「0(ゼロ)」をひねったり曲げたりして偶然できた形をほぼそのままデザインに落とし込みました。
「0」の穴の大きさや、位置、その形によって、どの「0」も同じようにひねっても全く違う曲線が自然と出てきます。
誰もが知る数字の「0」、そしてその2次元の記号が全く違う形の造形物になることがとても面白く、結果美しいと思いました。
よく「何からイメージして作ったんですが?」と聞かれるのですが、これは私が生み出した訳ではなく、「0」のそのものが作った偶然の形をたまたま私の手の中で見つけただけす。
まっさらな面は、その形づくる曲線美を最大限に活かすため、「磨き」という工程に時間を費やしています。
面の流れを乱すようなほんの少しの凹凸もきちんと見極めて磨きあげないと、フォルムの美しさは生まれません。
最後は柔らかさを出すためにヘアラインというマットな仕上げに。
ボリュームがあっても迫力や主張の強さより、どことなく温もりのようなものが出てるのは人の手によって磨き上げられた工程にあるのだと思います。
末長く使っていただくために、ゆくゆく「その人のアクセサリー」になっていくために、磨きの工程はそのものの全てです。
個人的にはコンセプトやメッセージ性などひとまず置いといて、単純にこの形が「美しい」と見た人に響き、身につけることによっていつもより少し背筋が伸びるような、そんなきっかけが生まれるアクセサリーであってもらえたら、と思います。
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